ヒバリクラブ、それから絡合会の皆さん、こんにちは。武田国彦です。いよいよですね。実はヒバリクラブと絡合会っていうのは同じような感じなんだなっていうところも差しかかってまいりました。
満足主義。満足主義ってのはどっちかというとヒバリクラブなんですよね。どうかって言うと、ヒバリっていう名前をつけた時に、まあここの絵もイラスト書いていただいた人(本当にね、あの感謝しておりますが)、まさにこれと同じようなもんで、この下の葉っぱはタイマーの葉っぱなんすけど、そこからひょっと上に上がってピーチクパーチク鳴く。つまり「ああ、満足だな」「ああ、これ人生満足だな」ってことで、この元々ヒバリクラブのあのイラストの真なるあれはあの満足主義なんですね。「満足だからいいじゃないか」っていうね。
それからもう1つが絡合があるんですけども、この絡合というのは(おいおいそのここでもお話してきますが)、これは人間の社会及び人間の人生、自分の人生にとってものすごく大切な概念なんですね。で、絡合の方が今できてるわけですが、実は満足主義って言うんで、エピクロスの言うようにですね、「人間は生きている間満足だったらいいんだ。それから先は自分の幸福のため、家族の幸福のために」っていう風に思って。
それでですね、今の資本主義の「自分が儲かれば、金が取れればそれが正義であって、嘘ついてもいい、法律に違反してもいい(バレなければ)」というね、そういうところで今アメリカも崩壊し、日本も崩壊しそうになって、ヨーロッパも崩壊してるわけですね。自由と民主主義はいいんですけど、それに「金だけ、今だけ、金だけ」が入ると、「今だけ金だけが正義」になって、「日曜日にミサに行かないと、教会に行かない」ということになると、日本文明生活してる以外は全部崩壊してしまうんですよ。それが今の姿なんですね。
ですから理屈通り言ってるんですね。それがまたギリシャの哲学者も見抜いてたとこがすごいですね。それでこのまま行きたいんですよ。もうあの、要するになんでこの世の中が嘘ばっかかって言うと、あの「お金が取れれば嘘が正義になる」。よろしいでしょうか。これ、僕、あのある時にもう自分の目の前でね、みんなが「悪徳な人たちが金が入るんだから嘘ついていいじゃないか」ってみんなが言った時には、まあ僕びっくりしたんですね。「ああ、そうか、分かった。アダム・スミスがここまで来たんだ」という風に思ったわけですね。
で、先に進みたいんですが、「嘘がどこで発生するか」がよく分かったんで先に進みたいんですけど、ちょっと読み進めなきゃいけないんですよ。それは「貧乏根性」なんです。この貧乏根性は満足主義の中には入らないんですけども、現実的には満足主義を日本がやってもですね、他国が貧乏根性だもんですか、ダメなんですね。だけどその貧乏根性ってのは何を意味してるかよくわかんないんで、ちょっと説明しますが、これが面白いことに「貧乏じゃない人たちが貧乏根性を持ってる」っていう、それが分かっていただかなきゃいけないですね。
それで実例を示さなきゃいけませんので、実例を4つ示したいと思います。まず今日は第1は「金持ちの貧乏根性」っていうの(第1位だから、これちょっと変えてもいいんですけど、まあこのままいきましょう)。「金持ちの貧乏根性」で、まあそれで変えましょうかね。「ええっと、イギリスの貧乏根性」ですね。
まあこれは地図をつけました。イギリスというのはあのヨーロッパの、蜂の方でちっちゃいところがイギリスなんですね。人口も少ないんですよ。それがある時に力をつけて、貧乏根性ですからね。それで金持ちが力をつけると貧乏根性が出てくるんです。ええ、これもうもう理屈通りなんですね。
それで最初は何か、バスコ・ダ・ガマなんかを見て、スペインがまともな船だったんです(最初はね)。それにイギリスの海賊船が襲って、あのスペインの富を少しずつ奪っていく。これがまあ始まりなんだから。少しずつそれしてるうちにイギリスが強くなってきて、スペイン艦隊やっつけて。そしたらスペインが主に持っていた大西洋と太平洋の間ですね、つまりインドあそこら辺を全部取りました。今で言えばインド、パキスタン、ビルマ(ミャンマー)ですね。それからシンガポール、全部イギリスが取りましたね。
それからアフリカはエジプトから南アフリカに至る、ずっとあのでかいアフリカ大陸の北から南まですっと1つ取っちゃったんですね。それからここのあの(ちょっと今ドアしてこないんですけど)海岸の石油が取れるとこですよ、こういうとこ全部取ってね。オーストラリア取って、ニュージーランド取って、カナダ取って。一時は(今これアメリカ塗ってませんが)アメリカもイギリスの植民地だった期間が短期間はあるんですね。これだけ取ったわけですよ。
なんで取ったのこれね。なんでこんなに取らなきゃいけないの。「え、インドだけでも十分じゃないの?」。十分というか、あり余っちゃったんですね。インドを統治するだけで大変だったんですよ、実は。で、オーストラリアも取ってね。オーストラリアに囚人を送ったら、オーストラリアってのはイギリスに対してあの南でね(あの南というか、赤道に近いもんですから紫外線が強いんですね)。で、肌がこれら辺に住む人はね、アボリジニーって色が結構我々の黄色人種か黒いんですよ。黒人と黄色人種の間ぐらいな感じなんですね。そこにイギリスは取ったんだけど、今でも苦しんでるんですけど、オーストラリアに行ったイギリス人というのは皮膚癌が27倍っていう報告もあります。まあとにかく多いんですよ。
それは当然ですよね。だって人間の皮膚の色っていうのは、ええ、紫外線から皮膚を守るためにできてるわけですから。北の方の人は白くなる、南の方は黒くなって紫外線による皮膚癌を防止するってことになってるわけですから。だからもちろん色の黒い人の方が性能はいいんですね(人間としての性能はいいわけ)。色が白いっていうのはまあ血管があるわけですね。だけども、なんで色の白い人が色の黒い人(つまり白人が黒人を)支配したかって言うと、人間はですね、常に生活が苦しい方が立派になるんですよ。
ええ、生活が楽だとね、もう何もすることないですよ。特にあの太平洋の島なんていうとこにね住んでて、それで亜熱帯ぐらいに住んでますと、もう快適なんですよ。大体人間っていうのは、人間が誕生した時に適した気温で、26°ぐらいに設定されてるんですね。ですからまあ、ちょうどこう台湾、フィリピンあたりにいますとね、もう寝て暮らせるんです。衣服もそんなにいりませんしね。それから海に行けばすぐ魚がいますし、それからバナナが取れるとこなんか口開けてりゃバナナ落ちてくるというようなことでですね、働かなくても生きていけるし。今は季節がちょっと寒いです(寒いというか寒くたって30度ぐらいあるんですけどね)。今はまあ第3氷河時代完という気候なんで、まあ地球の歴史全体から見れば、少し寒いんですね。けどまそれでも快適ってことで、食料も困らない。
そうするとやっぱり人間はサボっちゃうんですね。やることないから。女性は結構それでも働きます。女性は働く必要があると働くんですね。男性は気が向かないと働かないんですよ。これはもう全世界そうなんです。別にあの男女平等とかそういう話じゃなくて、性質的にそうなんですね。ですから南の方に行きますと、大学進学率なんかも女性が増えますね。それから真面目に仕事してんのは女性、男性はもうブラブラとしてるっていうね、酒でも飲んで道路工事でもしてるっていう風になっちゃうんですね。
で、まあそういうことで、あのイギリスはまあ寒帯ですからね、寒いですからまあ白人ですね。まあ、イギリスとインド人ってのは元々同じカスピ海の横に住んでた同じ人種から出て、それで西の方に行ったのがイギリス人、東の方に行ったのがインド人になったってだけで、同じ人たちなんですね。ですからイギリスとインドは同じなんですね。あのイギリスのこの前の2つ前の首相はまあインド人でした。純粋なインド人ですね。インド人がイギリス人になってイギリスの首相になったってのはなかなかのケースですね。
まあいずれにしても、イギリスはこれだけの植民地を持ったわけですよ(領土を持ったわけですね。まあ植民地って言い方してますけど、領土っていってもいいんですね)。あのイギリスがこれだけ大きくなった。そうするとイギリスは貧乏根性でこれだったんですよ。「エジプトも欲しい、南アフリカも欲しい。じゃその中間もちょっといるわな」とね。それからまあいろんなところ欲しいなと。「インドも欲しい、パキスタンも欲しい、オーストラリアも取れるのじゃあニュージーランドもまあいいから取っとこう、まあカナダもとにかく対岸だから取っちゃえ」って取って、欲しくて欲しくてしょうがないんですよ。貧乏だから満足しないんですよ。
ええ、力があると余計貧乏になっちゃうんですね。金持ちが余計に金が欲しがるのと一緒なんですね。金持ちが余計に金が欲しがる、まあそういう風に言ってもいい。貧乏根性っていってもいいですね。そうしたらこれも大変だったんですよ。あの統治するのが。多くのイギリス人が海外に行って任務をしたわけですね。あるいは家族と別れて、あるいは植民地戦争で命を落とすと。だからイギリスが外に出たってことは決していいことじゃないんですよ。
ええ、それでだんだん国が強くなりますと、世界を支配したいと思ったりですよ。それからヨーロッパで戦争が起こったら兵隊出さなきゃいけないと。第一次世界大戦なんかでもイギリスの兵隊は随分死んだんですよ。アメリカの独立戦争も戦わなきゃなったじゃあ、アメリカできたばかりのアメリカ軍と戦って随分多くの若者が死にました。インドでもそれもう大変でしたよ。インドでもフランスと争ってフランスに勝ちました。あのもうとにかくもう「何やってんの?」っていうぐらいなんですね。イギリスはインドを取るためにインド人と戦ったばかりじゃなくて、フランス人とインドで戦ったわけですよ。インドの領有を巡って。でフランス負けたからフランスはもっと東の方のインドシナに行ったんですね(ベトナム、ラオス、カンボジアに行ったわけですよ)。
でもうそんなことやってるわけですから、もうこのイギリスというのがこれだけ世界帝国を築いて「良かったね」って言うのかな。本当ですかって言いたいんですね。「ええ、なんでそんなことするの?理由はないんですよ。ただ貧乏根性なんです」。ええ、イギリスにいたら嫌だとね。かと言ってフランスとか(フランスにも随分攻めいったけども)あんまりうまくいかない(強いから。あのドイツもダメだと、ナポレオンもいたりするフランスですけどね)。しょうがないから「取れるところ取ろう」ってったらもう、夏の暑いエジプトとかですよ(衛生状態も悪いと)。そこにイギリス人が次々と言ってですね。それは少しは現地人よりかいい生活しましたよ。だけど人生が幸福になるわけでもないんですよ。苦労も随分して、広い大陸を支配するイギリス人になってね。
そんなのは200年ぐらいしかできないわけですから。だからイギリスの全部の歴史から見ればわずか一時期ですよ。それももうほとんどね、あのイギリスのエリート族の一生「船乗るか、戦うか、現地の衛生の悪いとこに住むか」なんかやってるわけですよ。それよりかイギリスでね、満足な生活をして。満足な生活はできるんですよ。別に植民地作んなくたって、友好関係を築いて、相手は相手の国とええ気持ちよく付き合うってことはできるわけですよ。
あの当時、インドで栽培した綿(あの綿ですね)を、植民地だからもう強制で作らせて、それをイギリスに持ち込んで、マンチェスターで今度はまた労働者搾取って、それで衣服作ってそれを売って繁栄したんですけど、そんなことしなくたって、インドにね、親英国(イギリスと親しい国)を作って、友好に、ええ、インドで綿を作ってもらったら、イギリスに船で運んできて、それでイギリスのマンチェスターでこれも労働者を優遇しながら綿を作ればいいんですよ。別にそんなの、綿を糸作って、で綿糸を作って、そしてそれを服にしたらいいんですよね。
だけど人間ってのはこの貧乏根性があってですね(まあ支配欲っていってもいいんですけどね)、支配欲か、人をいじめる心とかね、それから「自分だけ得すればいい」という気持ちとか、その結果なんですよ。この図はだから皆さん、この図を見たらね、イギリス人をバカにしなきゃいけないんですよ。「イギリス人ってなんでこんなバカなの?自分の国土できちっとした技術を作り、友好的に貿易をして、そして繁栄していけばいい。それなのに」それはね、あの領土が広いといいってそんなことないんですよ。それはもういろんな問題が起きますからね。あの現地で反抗しますし、寝首を掻かれることもあるし、オーストラリアに行けばですね皮膚癌が27倍になるし。「何やってんですか?」って言うんですけど。
ここはこのヒバリクラブとか絡合会、特に絡合会はこれよく見とく必要あるんです。絡合会ね、これをしなかったのは日本人だけなんです。力が強くて植民地を作んなかったのは日本人だけなんです。まあそう言ったらね、また変なコメントしてる人が「朝鮮と台湾があるじゃないか」って。それちょっとよく説明しますから、どこが違うかってことよく説明しますが、まあとにかく、イギリスの貧乏根性っていうのは、実はこの7つの海を支配して、その代わり自分たちは余計貧乏になったんですよ。人生がねえ、海外に行かなきゃんない。海外はもうこれ随分行ったんですよ、イギリス人はね。だって自分たちの人口の10倍ぐらいのところを支配するわけですから。しかも鉄砲で支配するわけですから、武力で。それはまあ大変なんですよ。
それまあね、この歴史をね、1つ1つの歴史を見ますと、本当にその外国を支配して、自分たちがちょっとだけ得するというだけで、こんなに苦労すんのか。しかし人間の貧乏根性、人間の支配欲、人間が他の人間をいじめようとする心、それがこんなに強いんだ。今ね小学校とかそうでいじめがある。それ分かりますよね。もうイギリス人が有色人種をいじめたった、すごいですからねえ。桁違いですから。まあそれをこの地図をじっくり見て。
これを昔はね、学校の先生が「素晴らしいイギリス」。「どこが素晴らしいんですか?」。1人1人のイギリス人になってみれば、外国に生きさせられるしね、大変なことだったわけですよ。ええ、それがだけど、イギリスの貧乏根性でした。まあこれ貧乏根性っていってもいい、支配欲っていってもいいんですけど、私はこれ貧乏根性だと思ってる。つまり満足しない状態ですね。
ええ、それはどっちかというと、アダム・スミスの『国富論』がありですね、資本主義があり。だから2つしか方法ないんです。貧乏根性を持って頑張るか、ええ共産主義を作るか。だけど共産主義はまあ見事に失敗しましてね。失敗する理由もちゃんとしてますから。共産主義よりか貧乏根性の方が良かったんです。それは確かにその通りですね。だ、その意味ではイギリスも共産主義にならなかったのは良かったですけども、だけど貧乏根性は貧乏根性で、すごい苦労した。イギリス人のあの人生は決して幸福じゃなかったと、まあいうことをこの地図でええ分かっていただきたいなと思っております。